第93回アカデミー賞では、長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたほか、国際長編映画賞にチリ代表作として出品された映画です。
ヨーロッパ・中国・台湾・タイ映画が好きな事もあり、他サービスも試してみましたが、最終的に、ポイントの使い勝手の良さとU-NEXTの☆が、4.5 評価が高い映画は、間違いなく私の好み。という事で見てみました。
今回、最高に面白かったのは、
出演:セルヒオ・チャミー,ロムロ・エイトケン
2020年 ドキュメンタリー チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン89分
今週は風邪気味でグッタリ。暑さでグッタリ。グッタリ気分でまったり観るには最適な長さ。映画としては短めの89分。
ストーリーは、「80~90歳のスパイ募集」という不思議な求人への応募者の人物像の描写から始まる。応募条件のユニークさは、”年齢”だけでなく”スパイ”という職種。そこに、”携帯を扱える”という条件が加わる。老人・スパイ・ICT機器という、そのアンバランスな設定がまず、現代社会を皮肉っている様に思えて小気味よかった。
シニア世代以降の携帯への不器用な応対は、万国共通。選ばれたのは、眼鏡型の隠しカメラを使って「老人ホームの入居者への虐待疑惑を調べる」というスパイ任務に選ばれたのは奥さんを亡くしたばかりの83歳のおじいさん・セルヒオ。
出てくるおじいちゃん・おばあちゃんは、ドキュメンタリーだけに、女優さんでも俳優さんでもない。淡々と老人ホームの日常が穏やかに優しく描かれている。日常の中の奇麗な景色と老人ホームのご老人達との対比がなんとも哀愁があって・・・
見終わると何とも言えない気分になる映画です。
一緒に見た主人が、夕食後、ボソッと「あの映画、良かったよなぁ・・」って。「だよね」と私。
ここが良かった。あそこが良かった。と語る映画ではなく、その人、その人の心の状況や年齢や親を想ったり、自分の老後に重ね合わせたり・・・ちょっと人生を振り返ったり、未来を思い描いたり、その時のその人によって気持ちが七変化する映画なんじゃないでしょうか?
本当に素敵な映画でした。
U-NEXTは、私にはなくてはならないサービス。家族4人のそれぞれのアカウントが作成可能で、「見放題」という無料の動画と「ポイント」という有料の動画に分かれる。書籍もありますが、現在、書籍は子供達がしているのみ。私は使った事がありません。専ら、動画専門。月額2,189円(税込)ですが、毎月1200ポイントづつもらえるので、有料も無料で見た気になります。コロナで外出が激減した家族4人の1か月の娯楽費用としては、大変満足。
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